何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

意味を見出しすぎなのか

新しい土地。お金がない。カーテンがない。おまわりさんふくめ、地域の人がちょっと怖くなる。読んでいて、ちょっとタイムリーすぎて、共感できて、そんなことが私にもあったなあって、ついリアクションしてしまった。「まじか」 giveus.hateblo.jp 外は暖か…

それは言葉の文だしね

村上さんが「騎士団長殺し」を出してから、その内容やこれまでの村上作品について触れる対談本を出された。川上未映子と、新潮社より。池袋のジュンク堂で買った。4月のよく晴れた日だった。たまたま立ち寄った日が発売日だったかあるいはそれに近い日で、…

断捨離

「人間関係でもできたらいいよね」と誰かが言った。たしか担任でも副担任でもない、教科も担当していない先生だったと思う。顔も覚えていない教師の放った言葉を「カルテット」を見ながら思い出した。何故だろう。わからない。 ◆僕は今、断捨離とまではいか…

成田 凌の表情

◆僕の目の前に豚の生姜焼き定食を出されてから「俺にはそんな食欲なかったんだ」と思った。しばらく皿の配置を動かしながら、どれから手をつければいいか考えていた。でも味はやっぱり美味しくて、ちょっとだけ生きている感じがした。 ◆先日、以前まで付き合…

3月13日(イケダミナミちゃんについて)

仕事での文章には「抽象なもの」はいらない。だいぶましになったかもしれないけど、時々「おっとこれはいけね」みたいなことがある。無意識で書いているから本当に油断ならない。もちろん、ここでも求められないのかもしれないけど、少なくとも誰かに注意さ…

グレーテルみたいだな、気づかなかった

Cannonball Adderley - Autumn Leaves 普段はあまり仲が良くなさそうに見える人たちが、特集や企画でタッグなりチームを組み楽しそうにしているのを見ていると、僕はなんだかホッと一安心する。 芸人同士がワイワイやるのはだいぶ慣れた。ちょっとそれはバラ…

1キロ3分50秒の回想 

初めてのフルマラソンはいろんなものを与えてくれました。喜び、悲しみ、辛さ、痛さ、いろいろあった。「3.11 生きてることに感謝して走ろう」。こんなボードを沿道で見かけて僕はハッとさせられた。5km地点でのことでした。「ハンサムもいるもんだねえ…

ありんこ その1

その店「ありんこ」という。店内は常にどたばたしていて、といっても奥さんがなんだけど非常に慌しい。たまに鋭いぼやきが調理担当の主人をつらぬくので、僕の心はいつも静まらない。その慌しさは他のお店と何かが違う気がしたのでちょっと考えてみた。 村上…

清野菜名

部屋の最寄りの薬局には2日にいっぺん清野菜名が現れる。もしかすると2日にいっぺんではないのかもしれない。白衣の胸あたりには「研修生」と書かれているので、本当は毎日いるのかもしれない。でも毎日はいけない。なんとなく。最近はランニングの前にそ…

小春日和ですか?

ここ数日、といっても昨日の今日のことだけどとても暖かくて気分がいい。気温があたたかいと町ゆく人の顔から緊張は解け心なしか笑顔になる。おじさんも犬も看板さえも笑っているように見える。これを小春日和というべきなのか。三寒四温を経て、どんどんと…

2013年の冬 編

どんな経緯で誘われたか今でも判然としないのだが、僕は東北出身というくくりで集まる飲み会に誘われて行った。あれは大学1年の12月だった。そこで出会った一つ上の芸術専攻の女性(以下、N氏)はロシアの人を想起させるくらい肌が白く、また目が黒い色では…

甘えることと慣れることについて

会社に行かず一日が終わる平日というのはなかなか奇妙なものである。第一に、夕方の電車は平和であること。酔いつぶれた乗客もいないから落ち着いていられる。第二に私が外出して活動している間にも会社はひそひそと動いていること。なかなか外に出て見なけ…

書かないことについて

「あらいさんってなんでブログ書くのに『女の子とセックスしたい』とか書かないんですか?」と聞かれたことがある。僕はもちろん驚き、持っていたビールのグラスはガタガタと震えた。驚いた理由は聞いてきたのが女の子だったから、ではない。この子の中では…

ビールと平昌オリンピック 

男の作法 (新潮文庫) 作者: 池波正太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1984/11/27 メディア: 文庫 購入: 15人 クリック: 63回 この商品を含むブログ (101件) を見る カールスバーグ クラブボトル 国産 330ml×24本(Amazon.co.jp販売商品のみオリジナル栓抜…

閑話休題(東京ラブストーリー)

BSで「東京ラブストーリー」がやってる。1日で全話放送という快挙。見ない理由はありません。 1991年のこの作品を、また主題歌になっている小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」を、ヒロイン(?)の鈴木保奈美が石橋貴明の配偶者であることをなぜ私は…

「マラソンの話」 ① 

やがて哀しき外国語 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1997/02/14 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (115件) を見る 掲題しておいて「マラソンの話」というのはあまりに言葉足らずだ。あえてその…

「死ぬまでパイナップルしか食べられないとしたら」

小学生の頃、シロップ漬けになった果物の缶詰が好きだった。たまに母親が買ってきて、母、妹、私の三人で分けて食べた。ときどきロールケーキだったこともあった。三人で分けた。誕生日やクリスマスにはケーキを分けて食べた。どの場面においても僕はいつも…

少年が大人になる日 ②

昼の12時に目を覚ました僕は文字通り飛び起きた。待ち合わせが13時半だったからだ。急いで熱いシャワーを浴び、薄く生えた髭を剃った。重い頭で昨日起こったことを一つずつ思い出そうとすると、ひどく気分が悪くなった。イメージの中では女の子が僕のことを…

よく喋る日だ

★こないだの大雪の日、18時を過ぎた頃に「渋谷 井の頭線」と検索した。画像がたくさん出てきて見てみると、そこには地下鉄とJR線から乗り換える人で、文字どおりごった返していた。時代は便利だな、と感じるのと同時に、撮ってる人は頭が愉快だな、と思った…

少年が大人になる日 ①

★上司の取材同行のために目黒区の方面に行った。対象者はガンを克服したランナー。ガン克服後、教鞭を執っていた金沢から東京へ移住し、今は歯科医を勤めている。明朗快活で表情が非常に豊かな方だった。 ガンに関する取材は今回が2度目。既に乗り越えし大…

2冊の本とグレーのスニーカー

ターミナル駅まで見送った。手をひらひらと揺らし、下を向いてから見直すうちに人混みに紛れてしまいどれがどれだか分からなくなった。 私たちはお昼にうどんを食べ、古本屋を一瞥し、こじんまりとした駅に入った。ホームにたどり着きどちらの方向に目をやっ…

「また来ますんで。」

大粒の雪がいそがしい街を覆った。雪は人を惑わせた。文字通り、戸惑う僕はいつもなら乗らないバスに乗り、帰り道とは真反対の方向へ動いた。ボクらはオムライスがうまそうな店に入り、ホットワインと冷たいワインとで乾杯をした。外はまだ雪が降り続いてい…

「名前」について

この間、縁あって27歳女性に話を聞く機会を得た。新宿の喫茶店に行った。外にいる間、目印に帽子をかぶってますと言っており、結果店の中で待ってもらうことになったのだが、店内でもずっと帽子をかぶっていた。 彼女は都内に勤務していて、髪は茶色く、柔…

◎母親が子どもに「死にたい」と言うことについて

NHKの特番をみた。 ★きのうは阪神・淡路大震災が起こった日らしい。「らしい」というのは、私自身が阪神・淡路大震災というできごとをよく知っていなくて、また日にちさえも何日と言い切ることが出来ない(1月というところまで覚えているのだが)。そもそも…

「時間がない」ことについて

★本を読んだり、美味しいお酒を飲んだり、走ったり、、、おもに趣味に対して時間を注ぐ時、私たちは「時間がなくてできない」といいますね。確かにわかる。私は、「時間がない」はつまり「余裕がない」ということだと思うんです。もしかすると物理的に「時間…

★Untitled

★駅までは3キロほどの道のりがあったが、僕は歩くことを選んだ。選んだというよりも、選ばざるを得ない状況に置かれた。また「置かれた」というより、文字通り路上に放りだされた。 ぽつんと佇んで数秒後には大きな駅を目がけて歩を進めていた。どうしようも…

髪を切りました

髪を切りました。私は相変わらず生きているので、爪や髪がよく伸びます。この頃はよく走っているので体重は減りますが、その分筋肉もつきました。学生の頃には買えなかった価格、冊数の本を一度に買って、コーヒーやビールを飲み、ピザを頬張り、また雨に打…

引っ越した

引っ越した。さいたまを捨てた。嫌いだったわけじゃない、ただ私にとっては不便だった。こちらは東京、世田谷。「閑静な住宅街」 感はあまり変わらない。ところが、駅徒歩というのが違う。2分だ。前は15分だった。全く違う。この差は大きい・・・。アパー…

「やり残した事があると思う日は、よく眠れない」

いつだったか、インターネットで読んだ事がある。今日いちにちを十分やりきれないとよく眠れない、という。眠れない人は何かを抱えている。おんぶに抱っこに、足に腕に鎖をつけている。 どこかに引き摺り込まれてしまわないように、必死にその場に留まろうと…

いま、タイトルをつけられない

きのう、「流行と消費とジレンマ」だなんてどうしてそんなタイトルをつけたのかわからない。でも昨日書いた内容はそのままになった。今朝の道、誰かが書いた脚本通りに事が進んだ。「信号のない、死角がある交差点」で僕はきれいにぶつかった。いった事がそ…