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2024/4/13 勧善懲悪

雑文。今週の雨で桜がけっこう散ってしまった。でも葉桜の状態でまあまあ保っている感じがするのは気のせいだろうか。3月がかなり寒くて*1、開花自体が去年よりもかなり遅かった。4月になっても寒かったり暖かかったりで満開はやはり短かった。たしかに桜もびっくりしているのかもしれない。私は桜並木や神社や公園にあるような桜の集合地帯ももちろん好いなあと思うのだけど、それよりも、住宅街とか道端にポツンと桜の樹が一つ場違い的に佇んでいるのに心惹かれる。そこだけがほんの数日間だけ異様なほどに輝く。際立つのだ。かつてそこにひとつ、桜の木を植えたきっかけが気になる。

今田美桜主演の『花咲舞が黙ってない』をみた。端的にいうとよかったです。支店融資課から本社臨店班に異動になり、最初の仕事は古巣への臨店。そして内部告発を機にその不正を暴く。杏ちゃんと上川隆也コンビの初代が2015年で、当時私は大学2年生か。ざっくりとしか覚えていない。2代目では、今回主人公花咲舞の下宿?として居酒屋があり、その店主・叔父が上川隆也。初代へのリスペクトがみられるキャスティングがいい。””粋なーー””とでもいうのだろうか、NHK BSでやっている『舟を編む』にも第8話スペシャルゲストに初代(?)映画版その作品の主人公役・松田龍平が出演したという話もなんかいい。

話戻って不正の正体は古巣支店長(迫田孝也)なのだけど、この俳優、朝の情報番組THE TIMEのいつだかの月次レギュラーも務めるとかして結構前から好きなんだけど、VIVANTにあるよつに結局ワルって感じで今回もやはりそうだった。融資課のエリート社員根津(栗山千明)が告発したのだけど、「女は融資ができない。やはり男がやるものだよな」と支店長の論理的ではない女性蔑視に屈したかった。花咲は本社へ異動する際に対しても「アシスタント頑張ってねと」女はアシスタント前提であるような認識で見下すような発言をされ、最終的にはそれを引き合いに出し、不正支店長をバッサリと斬った。さっきも書いたように初代のストーリーを殆ど覚えていないのだけれど、やはり最近はこの手の構図というかわかりやすい差別や序列が悪の対象として用いられやすいなあとおもった。何でも社会派と言っていいわけではないけれど、結局視聴者に見られたり支持されたりするのは、その世代、時代を反映するわかりやすい””悪””が、主題としてあるべきなんだろう。

花咲舞が黙ってない』は原作池井戸の小説の表紙にも桜が入っていて、この季節にやるのは何となくマッチしている。でも調べてみると初代は7月期なんですね。

*1:東北出の自分からすると、4月になってやっと桜が見られるのは当たり前なのでなんだか懐かしい気がしている