何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

グラスは冷えていなければならない

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Apple Musicの検索窓に「ジャズ」と入れると一番に、『ジャズ100年のヒット曲』という胡散臭いプレイリストが出てきて、試しに開いてみた。なかなか悪くない。ワルツ・フォー・デビィ、モーニン、A列車で行こうとかセイ・ノットが入っている。『枯葉』という題名は見たことがなくて、なんだろうと思っていたがそれは『Autumn Leaves』だった。これは、少し涼しくなった秋の夜長に聴きたい。有名どころは有名なだけある。有名で聴かれ続ける理由が十分に備わっているのだ。私にはそれがなんだかよくわからないけれども、たくさんよい雰囲気を作ってくれるのである。ジャズは、だいたい期待を裏切らない。聴き慣れたジャズはよく耳に馴染む。根っこからミーハーなんだろう、きっと。

 

 

 

「ビールは当分飲むまい」→「コンビニで買う」→「ああもう、飲まない」を何度か反復して思ったのは、アルコール(私にとっては99.8パーセントはビールだ)は、少なからずネガティヴな感情を伴う、ということだった。大体においてそうだ。「疲れたから気晴らしに」とか「炭酸飲料では物足りない」とか。最近だと、おしゃれな自分を開拓したいとかいう名目まで加わっている。それはつまり「おしゃれではない自分に辟易している」のである。何をどこまで消費したら満たされるのか自分でも到底検討がつかない。早く検討がついてほしいものである。話は戻るが、何かにつけて飲むビールは、気づかぬ間に発生したネガティヴな感情を一掃してくれるだろうという期待を込められているのだ。コールしたりあるいはチョイスしたり、ペイしたりする。さすがにクラフトはできない。捕まる。なんどもいうが、村上さんの小説を読んでいると、決まってビールが飲みたくなる。最近のものはもしかするとシングルモルトとかウイスキーに移っていっているのかもしれないが、初期のものはもっぱら「ビール・ビール・ビール」。プール一杯ぶんぐらい、飲めるなら飲みたい。

 

 

 

 

 

なぜ今さらApple Musicに関心を持ったのか、というと岸先生のツイートの中で(関西では有名らしい)ジャズ奏者の岩佐康彦さんのライク・サムワン・イン・ラブが触れられていた。そこにApple Musicのリンクを貼っておられたので、私はそれをクリックし気づいたら三ヶ月間無料プランを契約していた。これはいい。AWAよりもいい。AWAはなんだか若者に媚びているような気がして嫌だ。プレイリストはどれもこれも、素人がテキトーにチョイスしたものの詰め合わせみたいなのだ。あれは契約せずに使わなくなった。Appleは偉大だと思う。だいすきだ。

 

itun.es

 

 

さきにアルコールとネガティヴな話が結びつくみたいなことを書いたけど、私にとってある例はちょっとそうでもないような気がしてきた。よく人はアルコールを摂取する際に「嫌なことを何もかも忘れて飲もう!!!!ウエーゐ!!!」みたいなことをいう。だが私はそんな場面に出くわしたことがない。何もかも忘れたいくらいの嫌なことがあったなら、おそらくだけど、お酒(99.8パーセントはビールなんだけど)におかねを払うことを、まずよしとしないだろう。それだけ落ち込んだり嫌なことがあったならばまず、家に帰り、食べることも忘れて眠るだろう。グミぐらいは食すかもしれないが、まず眠るだろう。私は眠れないなりに眠るだろう。。。やっぱりお酒は楽しく飲みたいものであり、それはそれなりに美味しいものを飲みたい。客を騙してまずい酒を出す店には絶対に、二度と出入りしない。向こうとしてもそう思っている客に出入りしてほしくないだろうと思うし、だから私は絶対に入らない。

 

 

以前一回あったのだ。ネットでも店の前の看板でも「生ビール!」と銘打っていて、それにしては安い!行きたい!と思って入った店が、店内のメニュー表には「生ビール!(のどごし生)」と表記のとおり、ちーーーーーっちゃく書かれてあるのをみつけたことがある(恐ろしい話だ)。そしてそれは、確かに、紛れもなく、のどごし生だった。残念な話だ。

それからも何軒かそういう店に出会ったことがあるが、やっぱりビールと銘打っている以上がんばってほしい。泡はテキトーでいいから、新入りに入れさせてもいいから、ビールは出してほしい。あわよくば、キンキンに冷えたグラスに注いでほしい。

 

もちろんどれがどれ、と正確にメーカーや種類を判別することはできないが、こんな私でもビールか発泡酒か、という違いはわかる。だませないのだ。

 

 

 

 

 

そういえば「眠る」で思い出したんだけど、こないだカフェで一人で時間を潰している時のこと。隣に座った見かけ外国人の綺麗な瞳をした女の子が、AcidBlackCherry(通称ABC)の『眠り姫』を口ずさんでいた。それに見とれていたら彼女はクールガイな父親に手を引かれてどっかに行ってしまった。残念な話だ。

 

 

 

 

 

暑い日のビールは確かに美味しい。けれど、強い陽射しに当たりながら飲むビールはそれほど美味しいのだろうか。ナイターで飲むビールは格別だったがどうなのだろう。別に外でなくたっていい、正直。だったら私は、それほどビールが冷えていなくてもきっちり冷えた部屋で涼みながら飲みたい、と思った。

 

 

 

 

ああ、今日*1も暑かったですね。池袋と浦和は暑かったです。やっぱりビール飲んじゃった。

 

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*1:昨日7/22