何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

6月3日(月)


ふたりの夏物語 杉山清貴&オメガトライブ('85)

 

5月を通り過ぎ、6月に差し掛かった。眩しかった新緑にも目が慣れてきて、いよいよ梅雨、そしてすぐそこには夏がやってくる。不意に何となく聞いた山下達郎の「ラブ・スペース」、杉山清貴&オメガトライブの「ふたりの夏物語」あたりがこの時期はいい。すごくいい。宇多田さんとか浜崎さんのもう少し前、エモい。さらにいうと松原みきの「真夜中のドア」あたりのしっとりさもいい。その時代に生を受けていないので、あまり具体的なエピソードはないですけどとにかく言えることは(自分の親とかも恐らくそうだったように)ここに書いていく曲はまずドライブにぴったりですよね。アルコールを飲んでいないのに頭の裏側がビリビリ痺れて気分が高まる。後頭部から後ろ方向に吹き飛んでしまいそうになる感じがある。結構危ない。自分はジャパニーズファンクのページからたまたま入ったんですけど、そこらへんの楽曲を動画サイトで調べてみると「シティ・ポップ」というジャンルに括られるらしい。1980年代のポップ。「歌謡曲」から「うきうきポップ」に移り変わった時に多くの人が聞いていた曲。それは今日本人だけではなく、海外の人たちの間で燃えているらしい。誰かがその動画サイトに大橋純子とか竹内まりあとかを載せ、コメント欄には「消されないでください!」というワードがたくさん飛び交う(著作権の都合で消されてしまうんだけど)。イタチごっととかじゃないけど、そういう構造があるらしい。文化的でおもしろいですね。いつだったか。「(渋谷、新宿、有楽町など)都内のターミナル駅周辺を歩く時に、地方よりもJポップが街並みに似合うと思った」と書いたことがあったけどその正体はこれですね。それらのほとんどは東京が舞台にして書かれているから、その風景を見て作られた曲は、曲調にその風景が反映されている、と感じさせられました。「音楽の効用」をに助けられながら、シティ・ポップのよさを噛み締めながら、来週月曜日の締め切りのために佳境を乗り切ります。


TRUTH (LIVE) T-SQUARE