何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

隠しごとをする

       
     SHISHAMO「明日も」           【YouTube より転載】

 

 

 

よく晴れた日だった。

いつものように遅くもなく早くもない時間に起き、簡単な昼食を済ませ、その昼食の中には昨日母親から届いたみかんを添えた。添えたと言っても段ボールから引っ張り出し自分で皮をむいてその皮はそばにあったゴミ箱に投げ一つ一つ身を剥がしながら口に放った。最後が二つ残るとそれは一つに離さないで塊のまま食べると決めている。それと、中学生の頃から私はみかんの白皮は気にしないで食べるようになった。昨日までの雨が嘘のように晴れた日だった。雲ひとつない天気だった。自然と外へ飛び出したい気分になり、あてもなく散歩をしようかと考えた。電話を受けるなど細かい用事を済ませ、私はスキニージーンズに足を通し、深緑のニットセーターに腕を通した。ユニクロの伸び縮みする「ストレッチなんたら」が私は好きだ。かれこれ二年ほど履いているが、買った当初に綻んだ右脚の裾の黄土色の糸いがいに悪くなった部分はなく優れている、と思った。セーターは勝手に父から譲り受けた、と思っている。彼女から預かっている車のエンジンをつけ、ブルートゥースをセットしEDMをかけた。それにすぐ飽きてももいろクローバーZに変えた。略してももクロは、私が高三の終わりから大一の冬にかけてずっと聴いていたものだから「労働讃歌」「コノウタ」「オレンジノート」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「ワニとシャンプー」「Z女(おとめ)戦争」「上球物語 -Carpe diem-」あたりは、歌詞を見ずとも自然と口ずさむことができた。自分ながら少し気持ち悪く思った。運転しながら何か書こうか思っていた。だが大抵そういう時にかけるものではない事を知っていた。そのうちに車が、地面を滑る感覚が昨日までの雨の日のものと違っていることに気がついた。そういえば私は免許合宿の時、散々運転させられた夜、つまりほぼ毎晩のようにベッドに横になるとき、足が下の方面に引っ張られる感覚を覚えて眠れなくなった。もう少し厳密にいうと、胸のあたりから足元がぴったり一体になり、無条件に下の方面に向かって滑っていくような感覚だった。今でもこれをどう表現したらよいかわからないのだが、抽象的な感覚をあえて言葉化しようとすれば、普段私たちは起立時に頭のてっぺんから重力を受けており足裏から地面に向かって引力を感じているから、眠っている時、不意に下に向かって引っ張られる感覚を抱くらしい。私は小さい頃にしばしばそのような体験をした。それと似たような感覚だった。異なる点は、小さい頃の方は、あくまで夢の一部として現れていてその時必ずといってよいほど階段を勢いよく一段踏みはずすシーンだった。一方の車の話は、就寝時、極めて異常な頻度で、まるで寝ていながら自動車が前方方向にまっすぐ自動運転していくような感じだった。それを担当の指導員に伝えると「ハハッ、それはアライさんだけですよ」と笑った。私としてはそんな笑い事ではなかったが、これ以上言っても無駄だとおもって話すのを中断した。目的地のスターバックスに着くなりよく見かける店員がを見つけた。今日行ったところは普段行くところとは異なる初めていった店舗なのだ。彼女は、私の家から近いところの方のスターバックスでよく見かけた。卒業論文執筆時に頻繁に通っていた頃はたまにレジの前で会話を交わすくらいした。向こうは気づいているかわからないが相変わらず愛想のいい笑顔を振りまいていた。あのスマイルは370円くらいだったと思う。コーヒーを買ってレシートを受け取り勉強や作業用のおおきな木の机に目を向けると、角の四隅にはきれいかあるいはかわいい女性で埋まっていた。一番小さいサイズのMacBookの下にやや分厚い冊子を敷いていたその女性は「SHISHAMO」のボーカルに似ていた。補足するとボーカルをもっとかわいくし、化粧っ気が薄い人だった。私はあまり「SHISHAMO」には詳しくない。その大机に自分が座り込むのは、きれいな池に空き缶を捨ててやるくらい苦い気分にさせられたが、ほかに空いている席は好みではないスツールだったり、あるいはこれから一層混雑しそうなかんじだったから、そのきれいな四角形を仕方なく「汚す」形で座らせてもらった。新聞一面を電車で読むような縦長の二つ折りにし迷惑にならないように読んでいくと、面白い記事は二、三箇所見当たった。でもそこで切ろうとするとあまりにスペースが足りなかったので丸をつけただけで諦めた。次第に店は混み始め、思った通りだった。私は不思議な力を持っているとおもう。これについては本当にくだらないし馬鹿げた話なのであまり気が進まない。しかし仲のいい友達は結構この話を信じ込んでいた。私もあほだがその友達も大概だと思う。就職先に提出する書類を書くのに手間どった。印鑑を押すのに力が要した。昨日解体したうちのロフトベッドを3階にある友人の部屋に運び入れ、ある程度まで組み立ててやるのにものすごい握力をつかったからなのか左の腕橈骨筋がひどく疲労していた。左手でよかった、と思った。店を出ると駐車場に向かう角に犬が鎮座しており驚いた。大人しくてめんこくて撫でてやりたがったが、飼い主がすぐそばにいたのであきらめた。紐も全て外されている代わりにその犬は厚っこい帽子をかぶっていた。その犬はどうにも「ファッション」を楽しんでいるようには見えなかったが、その代わりに飼い主の躾がきちんとされているように見て取れた。あたたかい日差しが黒とベージュの犬の毛にあたって、それがきれいに反射しているように見えた。帰り道でもももクロを選曲した。大通りでなかなか進まないものだから行先に目を細めてみると衝突事故を起こしているようだった。警察署が近くにあるからだろうかすでに警官は到着していて交通整備に勤しんでいた。バックミラー越しに見えるスーツらしいものを着た男性はひどく苛立っている様子で、うまくそこを切り抜けた後向こう岸の横断歩道を越えるなり無理やり私の車を追い越して走っていった。私も60キロ出していたがその男性の車はまたたく間に遠くに消えていった。私はももクロのメロディに少し古い歌謡曲を思わせるような節があるので好きだ。その古い歌謡曲をまともに聞いたことがないからうまく表現できないのだけど、古い歌謡曲とはJPOPと呼ばれる以前に存在していた曲調のものを指している

 

 

 


【期間限定LIVE映像】ももいろクローバーZ「上球物語 -Carpe diem-」from ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会 ~Shining Snow Story~

 


【ももクロMV】Z女戦争 / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER Z/OTOME SENSOU)  【YouTubeより転載】