リハビリとトレーニングの間で

79パーセントはフィクションだと思ってください

眠れないことについて

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春が来た、と思ったらもう夏の匂いがする。この季節の変わりようの早さは何なんだろうと不思議に思う。僕は東北の育ちなので、冬はからっからの颪に泣き、夏はじとっとした暑さに喘いだ。僕の生まれた山形県米沢市は盆地なのでより顕著である。

 

こうは言ってみたがこれくらいの歳になると、程度の差はあれ全国各地どこもだいたいそんなものである。どこも同じように冬は寒く夏は暑い。ひるがえってこんなにも季節に対して敏感になるようになったのはいつからなのだろうか。しかし季節性に敏感であっても「感受性豊かだね」と一蹴され、生活面においてはそんなにいいことがない、というのが実感である。

 

でも雑誌編集という業種にいると(他の業界業種でも似たようなものであろうが)ビジネスにおいて「季節」というのは非常に重要なファクターであり、キーである。それらを無視し、好きなことだけ考えて事業を推し進めていると・・そのようなディストピアの想像はつかないが、なかなか大変なものだろうと思う。



夏の匂いに話を戻す。夏の匂いはやはりどこか寂しい感じをさせる。ワクワク感がないでもないのだが、夏の夕暮れというのは冬のそれとはまた違った切なさがある。なぜだろう? 夏の匂いがすいすいと入ってくる私の部屋は実家の匂いがした。部屋の窓を網戸にして仕事へ出、夜11時くらいに帰ってくるとそこもまた実家の匂いがした。小学生の頃、よく友だちの家に遊びに行ったが、そこは全く自分の家の匂いと違っていて行く度に驚いたものだった。あれはある種カルチャーショックの根源のようなものであり、どこかには「家の匂い」というようなラベルの貼られた「ある種の装置」が店に並んでいるのかもしれないと思ったほどだった。これはそれの反対。芳香剤も洗濯用柔軟剤の種類は違うはずなのになぜ、300km以上離れた実家の匂いが、ここでするというのだろう? まったく疑問でしかない。


 

タイトルに「不眠」ではなく「眠れないこと」と書いたのは、前者には結構な逼迫感があるが、後者はそれなりの自分の努力次第で改善が見られるから。僕はおそらく後者である。

医者がTVでちらっとコメントするものは大抵信じないのだが、昼にたまたま見かけた医者は「ベッドは寝るためのところと思うところから始める。寝るとき以外は近づかない」と言っており、普段からベッドに腰掛けて作業したり寝転びながら本を読んだりしている僕は「だから眠れないのか」と思わず膝をぽんと叩きたくなった。今日一日実行し*1当然のことと言えば当然のことだけど、布団やベッドに「触らずに」生活するというのはなかなか骨が折れるものだと思った。その甲斐あってかもうすでに眠い。寝てしまいたい。でもまだ少しだけやることがあるので・・・(就寝

 

*1:わざと服や雑誌を散らかし寝転んだり座れないようにした