何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

12月25日(水)

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有給休暇の5日目に入った。土日を含めて約1週間、今のところ仕事のない生活を送っている。体も心もだいぶ休まった気がする。私の有給は16日あるのだけれど、

「それ、全部取れるの?」

と聞かれることが多い。しかも不安げに。世間的には、有給を取らせない=円満ではない、ということを意味するのだろうが、私が在籍したところは、幸いにも問題なかった。

面談をして、最終的には今後について相談するようになった50代の人事部の男性にもこんな言葉をかけられた。

「話しづらいかもだけど、これからは、人よりちょっと人事に詳しいおじさんだと思ってもらえればいいから」

 

まぎれもない冬が来た。この時期はスーツで外を歩くと、よく冷える。編集部にいた頃よりも、スーツを着ている。スーツを着ることは、もともと嫌いではないから、ネクタイを締めるとき少しだけ気分が高揚する。

「これからどうしていくか」を相談するために、エージェントに会いに、日々外に出ている。そこで「タナオロシ」をしている。本音と建前の違いを教わる。話を聞くことはできても、自分のことを話すことはやはり難しい。インタビューする時の自分の質問も難しかったのかな、とふと編集部時代を振り返る。私なりにわかりやすいように、聞いているつもりだったけど。相手に伝わらないと、聞けないからね。そんなことを考えながら・・・・。

長い時間会社にこもっていることが多かった。出来損ないだったから。日中の東京の街の姿を見ることが少なかったので、ここ数日、昼に街中を歩くことがとくに新鮮だと感じる。電車や駅や建物やそこを歩く人は、不思議と同じもののようで同じに見えない。もちろん編集人として、取材をする人として事務職やITにどっぷり浸かっている人よりは、断然外には出ているけれど、ただ、新鮮なんだよね。

今日はクリスマスだ。学生の頃よりも「クリスマス」までのワクワク感がない。理由はよくわからない。もちろん表面的な「世間が年末に向かっていく」実感はある。ああ、2019年もあと少しか、という思いも少しある。それはカレンダーを目で追っていけば、自然と感じるものだ。

でも、なんだろう。学生時代に抱いていたクリスマスに向かっていくワクワク感が今はない。10月のハロウィーンが終わったら、マライアとかダニーハサウェイとかワムとか、定番っちゃ定番だけど、部屋で一人でクリスマスソング選曲していたのに、ね。

まあ、今年は今年で、仕事に行かないクリスマスを迎え、気持ちは大変新鮮である。3年後、5年後、10年後にきっと思い出すんだろう。

「ああ、あれもまた良かったね」と。人間は締め切りに追われないと、時間の流れがとてもゆっくりに感じる。締め切り、ちゃんと設定しないと。