何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

猫へ恩返し

 

ここ数日は早起きだ。今日は6時20分の新幹線に乗るために4時40分には起きる予定だった。枕元でアラームに合わせて一生懸命になく猫の声を聞きながら、スマホの5時11分という表示をみて飛び起きた。猫の「にゃんにゃん」に叩き起こしてもらえた。ありがとう。にゃんにゃん。

きのうだってなんだかんだ早く目が覚めてしまって、5時半くらいから彼女と「アバウトタイム」という映画を観た。泣くことこそしなかったが、胸に込み上げるものがあった。

主人公はモテなかった。時間をいじったって「愛は手に入れられない」と悟った。弁護士で頭は切れたから戦略的に頑張った。一人の愛する妻にめぐり合い、子供を複数人授かった。物語終盤では「俺のために未来を変えるな」と、癌を患った父がささやいた。父が亡くなってしまう前に、(妻が子供を産む前に一度だけ)主人公は父と一緒に暗くて狭いところで手のひらを拳にし、目をつむり、主人公の少年期に戻った。3人目の子供が生まれてから主人公にとってタイムスリップの「特殊能力」は使う必要がなくなった。1日を悔いのないように、十全に生きることを誓った。

物語序盤、説明的な部分を除いて、主人公の一人語りで物語は進んでいく。ストーリーはその突飛な設定もあってあまりにも出来過ぎ感があったけど、リアルさを追求したファンタジー、ファンタジーに極端に寄せたリアリスムのように観てみるとただの恋愛映画には見えなくなる。セリフのディテールはちょっと忘れたけど、イギリスらしからぬ(?)言葉選びにジョークやユーモアさが細部に見つけられて面白かったです。

 

閑話休題

そういや、おとといだって早起きだった。同期たちとの飲み会から彼女と二人で抜け出し、ファミリーマートで買ったコーヒーをすすりながら帰ってきた。夜中の1時に眠りについたのに、何故だか4時半に目が覚めてしまい二人で仕方なく7kmほど走って朝日を浴び、しっかりと汗を流した。お酒を飲むことよりも気持ちがよかった。

「ご飯を食べなければお腹が空く」のと同じくらい、早く起きれば夜は早く眠くなる。朝が早い利点は以下。まず第一に、電車が空いている。第二に、ご飯を余裕を持って食べられる。第三に、空気が涼しいし、心なしかおいしい気がしないでもない。第四に、雑務や急務に追われず、余裕を持ってデスク業務に取り組める。朝イチのメールチェックは確かに無駄である。第五に、恋人との会話がやや増える。

一方でデメリットといえば(デメリットと呼べるかわからないが)変化としてはお酒が飲めなくなった。どんな手品を使えばあれだけのお酒が身体に入ったのかはなはだ疑問に思うくらい、以前よりも飲めなくなった。何杯か入れるとお腹いっぱいになるのである。これに関しても推測だけどそういう時期だと思うようにしている。7月は夏場を楽しむために浴びるように飲んでいたからだいぶ飽きたのであって、秋になり涼しくなればまた量を飲むようになるだろう。

もう24にもなればそうやって半健康的に、節約志向に促されたいものである。そのためには、目覚めが辛い朝は猫の手も借りて起きたい。最近、店に行くとキャットフードやトイレ用品など今まで目を向けたことがなかったものに目が行くようになった。東京のあの部屋に戻るときには、何かを買って行ってあげよう。

猫へ恩返し。にゃんにゃん。