アライマサノリのブログ

79パーセントはフィクションだと思ってください

言葉にしづらい気持ち

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大学1年生の時に好きな女の子がいた。結局この思いはきちんとした形で実を結ばなかったのだが、それなりにいい思い出として記憶している。

LINEという通信アプリがあって2日に1度くらいの頻度で連絡を取り合った。教室で顔をあわせると3度に1度くらいは会話をした。それ以外は気まずくなって、お互いの存在に気づいているのに何も話さなかった。同じ部活動に所属していたのでほぼ毎日のようにグラウンドで見かけたが、そこではほとんど話さなかった。夏、私たちの仲にやきもきした友人が「3人でご飯に行こう」と提案してくれて僕たちは3人でご飯に行った。その後夜中の2時くらいまでカラオケに入り浸った。好きだった女の子は加藤ミリヤの「WHY」を歌った。私は彼女のことが好きだったが彼女には仲が円満な彼氏がおり、私が彼女のことを好きなこと以外、とりたてて大きな問題はなかったように思えた。彼女はその歌を、ただ歌いたかっただけなのだろう。だけど、それにしては想いがこもりすぎていた。友人は横になり寝ていたので、実質部屋に彼女と僕で2人だけだった。薄暗い部屋で、私が貸したピンクのTシャツを着て「WHY」を歌う彼女を見ながら僕は複雑な気持ちになった。言葉にできない、のではない言葉にしづらい気持ちだ。

よく話すことができた夏の前半、学生アパートの共有スペースでいろいろと語り尽くした。不意に”どうして私が好きなの?”と聞かれ、僕はうまく答えられなかった。今考えて見ても僕はなぜ彼女が好きだったのかうまく言葉にすることができない。なぜだろう? 

大雨が降っていた。2人の部屋はすぐそばにあったが帰らなかった。次第に空が明るみ、夜が明けた。相変わらず雨は降っていた。仕方なく僕らはそこに留まった。