「女性誌」が好き

 

 

 

 

彼女と一緒に買い物に出かけると、陳列棚を見て極端に品物が少なくなっているものを「売れている」という。

 

どれもそれなりに売れており、たまたまその中の一つがタイミングよく補充されたとか、陳列の少ない商品の在庫が単に少ないとか、僕的には棚を見たって売れ行きなんて瞬時にわからないじゃないか、と思うのだけど。

 

こういったやり取りが頻繁に起こるので、いつかこれは書いておきたいと思っていた。でもこうやって思い起こして書いてみると、彼女の説は世間一般的に「正しい」のかもしれない。その少なさが意図的に、操作的に調整されているものだろうかなんだろうが、詳しいことはわからないけれど、確かに比較的少なくなっている商品は「これを買わないと後悔する」という思いが迫ってくるような気がしないでもない(あれは、買わせようとしているのか)。

 

さてそんなことを考えながら最近は書店を回っている。近いところでいうと、8月だけで4、6、10、11、12、13、14、15というようにコンビニの次に足を運んでいる具合だ。

 

自分が一体そこで何をみているんだろう、とほぼ無自覚的に書店に通っているようなので、昨日、書店の中で考えて見た。するとどうやら僕は「女性誌」が好きみたいだ。確かに話題になった小説とか気になるトピックを扱ったビジネス本だとか文芸書が出たらチェックするために足を運ぶのだけどもそれには限りがある。なんだか既に知っているようなことをやや誇張して書いているのが多くて、世間が求めているものはこういうトピックなんだという所感しか抱かない。

たとえばここ最近だと「体幹トレーニング」に変わるものが「よく伸びるストレッチング」ほかだと「太らない〇〇」「〇〇だけでよく眠れる」とか「○○式睡眠法」だ(心理学はいつだって人気)。悩まないための〇〇も人気だ。それはそれとしてもちろん楽しい。本の数が圧倒的に増えてきている中で、ポップが賑わったりするのは喜ばしいことだからね。

 

ちょっと話はそれるけれど、僕が以前大学に通っていた時、附属図書館の他に市営図書館を利用していた。そこは休日なんかだと家族づれやらカップルとかで一杯いっぱいになる(ちょっとしたテーマパークのようだ)。そういった光景をほとんど日常の延長のように見ていると、読書離れ・活字離れといった社会問題だと言われるような現象は、どこか遠くの、僕の知らない土地で起こっていることのように思えたものだ(さいきん図書館というものに足を運ばないし、だいいちつくばを離れてしまったからそういう光景を見ることができなくなったのだけれど、図書館人気というのはもしかしたらどこかで熱を帯びているのかもしれない)。

 

みんながみんな、本を山積みに抱えてカウンターに運んでいくと、本当にそう思えてくる。それはそれで税金の正しい使われ方がなされているんだ、と感心しているのだが、一方でつくば市(特に大学周辺)の地域的な書店は何個か潰れてしまった。

 

あの地域に住む大学生が本を買うなら❶駅 か❷大学から自転車で15分ほどのショッピングセンターにある全国的な書店 か❸大学の購買部 になるだろう。

 

 

あるいは①ブックオフか、マニアックな人は②古書堂(これは3月に潰れてしまった)か③PEOPLE BOOKSTOREだろう。③は一見本屋だと判別できない。天気のいい日はおもてに本を出していることがあるのでそれで知ることができるが、もしかするとそれがなければちょっと薄暗い小洒落た服やか何かだと思うだろう(並びにはコーヒー屋と居酒屋があって彼らは店員同士で仲よさそうにしているのを何度か見た)。

 

 

 

ここで③PEOPLE BOOKSTOREについて語ろうとすると、それはちょっとむずかしい。なぜなら『POPEYE』に特集が掲載されているのをたまたま見つけてしまい、今すぐにでも行きたい気持ちでいっぱいにさせられてしまったからだ。これ以上長く書きたくない。

 

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そこで僕はノルウェイの森の上下巻を買い他にもくだらない小説とたくさんの新書を買った。きっちり読み切ったものがあればそうでないものもある。そうでないもののありかはよくわからない。

 

そこで売られる本たちは、新品と呼んでよいほど見た目が良く、またどうしてこんなに安いのだろう、と頭をもたげるほど安い。

 

なんだか薄っぺらいことしか書くことができなくて自分自身に辟易してしまうけれど、とにかく、そこには、すごく、いい、雰囲気が、漂っているんだ。においがいい。音がいい。また空気感がいい。おそらくはあれがレコードのうま味なんだろう。

 

 

思いかえすと大学周辺には割と本屋、書店があったんだと気付かされる。

 

 

せっかく図書館を話題に出したのでそれに接続させておこう。大学の購買部は5%引きの価格で本を買うことができる。教科書であったり参考書、普通の小説も雑誌も売っている。流行を見据えた品揃えも悪くないからよほどのことがない限りここで買うことが学生としてはのぞまれるみたいだ。加えて平日も休日も混み合うショッピングモールでは、書店にもそれなりに人が入っていく。さっきも話題に出したが図書館にもよく人が集まる。地域的な本屋が潰れてしまう可能性は十分に高かったんじゃないだろうか。地域に愛されている感じがあっただけになんだか寂しい気分になった。大学生になって間もない頃、時間があれば足を運んでいたくらいの思い出しかないけれどそれでも僕にとって大きな町場の本屋さんだった。

 

 

 

 

 

 

 

さて困ったことに何を書きたかったのかすっかり忘れてしまった。ここでタイプしているのだからそれをスクロールさえすれば何を書いていたかなんてすぐにわかるのだが、どういった理由で「女性誌」について書きたかったのか抜け落ちてしまった。脱線に脱線を重ねる「感じ」がすでに懐かしい。「女性誌」についてはまたこんどで。

 

 

次回は「するとどうやら僕は「女性誌」が好きみたいだ」から。