「僕」と「私」と「わたし」の記録

87パーセントはフィクションです

サクセスストーリーのゆくえ

 

通勤電車、満員電車、いつ何時も気を抜けず、気を抜いたらその瞬間訴えられかねない。ドラマのような、映画のような、ワイドショーの中のみっともないニュースのような出来事は本当に起こりうるんです。ええ。私はね、とにかく上を向いていて、「あなた」にはあたかも興味なんかありませんって顔でニッケイ・デン・シバーンとか、動画とか読書に傾けるわけですけれども、先に書いたようなことが頭をよぎって、よぎって、よぎって何往復も反復横跳びするわけです。 そう「吐く息が髪に触れただけ」で「ポケットを膨らませる社員証がそこに触れただけ」で訴えられかねない状況がそこにはあるんです。ええ。高校生?と思しき少女が僕の二の腕に頭を乗っけてきた時には驚いたね。私は頭の中で、訴えられてから反論、(中略)、更生するまでのサクセスストーリーを練り上げました。そのストーリーが完成した時には無事に最寄駅の改札を「ピッ」と通り過ぎることができました。実に目出度い。

また明日もあの魔界へと通ずる関所を通らないといけない。会社までの道のりは思ったよりも遠いんだぞ。これは、、、家探しの段階では、想定していなかった。ね。

 

 

「フゥーーーーーー」

吐く息、ため息でぶら下がる紙広告を揺らしながら思うのですよ。

「人並みより背が高くてよかった」

ってね。父親は183あって私は181止まり。止(ど)まりって表現がよくないかもしれないけれども、本当にそう思っているんだ。感謝。父の日はワイシャツかネクタイを送ろうと思った。

 

 

 

「あなたちゃんと勉強するの?するのね?わかったわ。ならば買ってあげましょうそのノートを!!!!」

方眼スタイルのノートをほしがり駄々をこねる少年に私は微笑みました。お母さん、きれいでした。