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ただの記録でしかない、

フィクションか何かだと思ってください、

すこし淋しい

揺られる電車でつり革に捕まった。となりの人事部長はあいかわらず揺られている。おもむろにカバンから飴ちゃんを出した。解けた飴ちゃんをていねいにビニルから引っぺがして口に放り込む、この一連を目の当たりにして、このひとも人間なんだ、とすっかり安心した。乗り継ぎの駅のホームで、わたしの980円のネクタイを指し、これええやないかいと褒めた。が、もう一人の細身のネクタイの方が流行に即しているといい、一枚上手やったなと感想をつぶやいた。

わたしはあの、身体が密着するときの安心感に名前をつけたくなる。いまだに左腕がそれを探している。

目の焦点が合わなくなって虚ろになり、ゼリーを飲み込むのにも一苦労いるようになった。透明な何者かが虚空に舞っている。視界がぼやけ、1メートルに迫る天井の白い斑点模様がゆがむ。どうやら、風邪を引いたみたいで、情けなくてつい笑った。おおきな迷惑を掛けている。それでも相方が笑って看病に当たってくれる。この上ない幸せと感謝で、滅法頭が上がらない*1。新しい部屋は、ジャズが良く響く良く流れる空間にしたいね、というと相方は嬉しそうにした。大切にしなくては、と思った。

あすから上手くいけば二週間、単身でつくばを離れる。すこし淋しい。この時期はSo What か Autumn Leavesが好きだ。

 

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*1:生理的にも上がらない