何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

卒論に使うかもしれない①

まさか私の通う大学の図書館にこんなものが蔵書されているとは思ってもいなかった。

 

バーン。

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宮城県教育百年史 -明治編-』

 

 かの大敵、「そつろん!」に向かって超スローペースで励んでいる次第です。もともとは「旧制学校の文化を引き継いだ高等学校での女子高生の活動」について調査・研究するつもりでしたが、かねてから予定していた対象の学校へのアプローチが可能でなくなりつつあるため、路線変更がやむを得ないかもしれません…。

 

 しかし、根本はブレさせずに「どうして女子高生が応援団で活動するのか!?!?!?」を明らかにすべく、めげずに頑張りたいと思います。

 ところで、いま巷で人気な「女子高生」論議。「JK」というのは「常識的に考えて」とも言いますが傍らでは「女子高校生」を意味するネットスラングであり、ネトフェミ*1界隈においては、その言葉を用いるだけで、彼女たちを性的アイコンとしてみなす状態を示すんだそうです。まあ、どうでもいいですね。

 

 さて、本を開くと、謎がいっぱいです。中高生の時にかろうじて図書室のスミっこにあったかな~みたことあったかな~程度なので、いまも目の前にしていて慣れないったらありゃしません。*2

 

 どうせブログをやっているんだから、ここはわたしの公開メモです。別にお金はとっていませんので、使うかもしれないことを載せることくらい許されるでしょう。

 

 

明治期 影響の大きかったできごと

M4.7月 「大学ヲ廃シ文部省被置候事」 11月「府県学校ノ儀、自今総テ文部省管轄ニ被仰付候条、諸事同省ノ差図ヲ受ケ可取計事」

M4.12月 「学制」起草は、箕作麟作・内田正雄・瓜生寅を筆頭に、当代一流のの洋学者12名を集めて進行した

 

M5.1月 大綱を完成

M5.3月 草案を起草*3 8月3日に 「学制」の趣旨を太政官が宣明し公布

M6    官立宮城師範学校 建築

M11.2月 官立宮城師範学校廃校→公立仙台師範学校(政府からの補助金を受け)

M12.6月 県立宮城師範学校と改称 *4 9月「学制」の廃止→「教育令」を改正・公布の。別名:自由主義教育令、改正教育令

M13   「完全ノ女教師」を作る目的で、女子師範学科を特設。女子教員の実際的見地から「裁縫科」を置いた。*5 

 

M19.4月 「師範学校令」により師範学校を「宮城県尋常師範学校」と改名

      ◎私立東華学校の創立 

      

M33    県立に移管 宮城県高等女学校 

(写真には「宮城県立第一次高等女学校」と明記された看板が)  

 

宮城県内のトップなハイスクール

 1946年の「学制改革」によって、旧制学校の文化を受け継いだ高等学校(以下、新制高等学校)は全国にできました。ここでは県内のトップスクールとして君臨する三つのナンバー・スクールの沿革を端折りながら説明します。

 

  •  仙台一高は、明治25年に宮城県尋常中学校として設立され、後に大正8年に宮城県仙台第一中学校に改称、そして現在の宮城県仙台第一高等学校になったのは昭和23年のことだそうです。そして平成22年に男女共学化を果たしています。(公式HPから)
  •  仙台二高は、明治33年に宮城県第二中学校として設立。4年後の明治37年に宮城県立仙台第二中学校に改称し、大正8年宮城県仙台第二中学校への再改称を経て、昭和23年の「学制改革」によって現在の宮城県仙台第二高等学校になりました。この高校は、平成19年に男女共学を果たしています。(公式HPから)
  •  仙台三高の方はというと、昭和38年に仙台三高の設置が公示され、同年4月に宮城県仙台第三高等学校が開校しました。前の二つと少し異なっていて高等学校からのスタートのようです。そこから平成21年に男女共学が開始されています。(公式HPから)
 
 研究の志望と動機、きっかけ①

 調べてみると第三高校は思っていた以上に「新しい」のですが、上の二つに関していえば異なった誕生の形であり、歴史のたどり方にも大きな違いがありました。こういった高校について調べようと思ったきっかけは細かいことを無視していうと、単純に学歴に対するあこがれがあったためです。それは、戦後知識人の言葉をたくさん追ってきた大学二年生のころに芽ばえました。

 わたし自身が自身の足で歩いてきたにも拘わらず、こういった学制とかには無知でした。なので「○○帝国大学の帝国ってなんだよ」とか、現在、在籍している大学の前身について気になったりしました*6。そのまた先の歴史をたどるのはややこしいので「また今度」にしますが、そういった系譜をたどり、知ることは、いいか悪いかはべつとして、学生として必要だと思うわけです。

 単純な「学歴」へのあこがれが、こうしていま歴史ある高等教育の現場にちっちゃなメスを入れてみたいという願望へと発展したきっかけです。別に「学歴は高いからいい」とかいう価値観ではなく、「頭いい人たちかっけ~~~*7」というくだらない感情から来ています。やっぱり、頭のいい人たちのことばはスーッとからだに染み込み入ってくるものです。

 属に歴史の上で彼らは、「エリート」とも呼ばれもしますが、それについては手元に資料がないのでつぎ書きます。

 

 次回は「調査トラブル」と「エリートについて」、「女子高校生と応援団のかかわり合い」について触れます。

 

 

*1:こんなのついこの間初めて聞いたネトウヨ的な言い方から来ている?

*2:重いし、分厚いし、いい匂いするし。

*3:トートロジーじゃね?

*4:ややこしい

*5:性別役割に対する期待の存在は克明にわかる

*6:わが国の首都の地名がついた東京教育大学です

*7:わたしは頭わるいから