何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

絵心もなければタイトルもつけられない

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水平線に平行に伸びる雲がはるか遠く遠くに見え、つい目が潤んだ。ついさっきまでいた地元で見た景色に酷似していたからだ。300キロも離れてるのに、と思った。電車では、誰かに操られたように皆が小さな電子機器に目を落としている。現に今わたしも、これを打っている最中小さな電子機器に目を落としている。もしかすると誰かに操られているのかもしれない。

まほろ駅前 多田便利軒』(文春文庫)が洗面台の上で埃をかぶっていたので持ってきた。瑛太と松田翔平が役を演じているアレだ。主に多田便利軒のオーナーである多田と妻と別れて一文無しになった行天が出てくる。*1ぼんやりと瑛太と松田翔平がやっているやつだなと浮かんでいたのだが50ページほど捲ってなんかキャラ合わなくないか?と思ってググったところ案の定反対だった。多田の無精髭と聞いてわたしは松田翔平を連想したのに。

連想といえば。とある女子高生は団名*2を決めるのに彼女たちの先輩が勝手に連想ゲームをして名付ける。まずそういった類が応援団にも存在することに第一驚いたのだがそれ以上にその決め方が奇抜で驚いた。先輩たちに手渡される新入生の自己紹介カードからことばを拾いだし先輩たちは連想ゲームを始める。新入生である彼女たちは外で泣く泣く応援練習をしているというのに。先輩がワイワイした末、本名とは全く関係ないなんの脈絡もない団名が誕生する。たとえを出したいところだがちょっとした個人情報になるので伏せておく。それにしてもひどく面白い決め方ダナと思った。

これから学位論文にまとめたいのだが、思いのほか彼女たちがありったけの雑談をしてくれたのでとにかく、とにかく精を出したい。これをやらねばわたしは卒業できない。よくもわるくも女子高生というのはおそろしい。

 

 

*1:ぎょうてんと読む

*2:コートネームだとピンとくるかもしれない。たとえばバスケやハンドボールではコートの中では本名ではない名乗りが要求される。簡単に言えばゲーム中のニックネームみたいなの。それも特に女子のものに多い