「僕」と「私」と「わたし」の記録

87パーセントはフィクションです

好きじゃないこと:就活 好きなこと:〇〇

「21年間生きてきて、これは苦手だな~っていうか、あんまり好きじゃないな~ってことありますか?あったらお聞かせてください」

面接で終盤に差し掛かったところ、である。13時から始められた説明会兼個人面談は予定を1時間悠に超え、その後に筆記試験、エントリーシート記入 か・ら・の 1次面接。もう一名学生が来るはずだったらしいが結局わたしひとりに。ここは、スポーツにスポーツを売っていく会社なので、何から何まで話題はスポーツについて持ちきりだった。本当に苦にならなかった。

「なんでこういうところをはじめから調べたりしなかったんだろう...」過去の自分をぶん殴ってやりたかった。ずいぶんと二人の女性人事の方と意気投合をした。深まったところで「逆に、こういうところ受けてこられなかったんですか?」と「なんの逆に?」と思ったが我慢し「そうですね、マスコミを重点的に見てしまった結果がこれです」と答えた。やがて始められる1次面接。やってきたことを話すというのがこれほどに難しくないんだとは思わなかった。「雑誌の編集に携わりたい。」という思いがどこからか零れ落ちてそれは拾われた。

編集に携わりたいという思いは間違いなくあった。実際、雑誌は読まないのだが「読まない層としての立場から物言いたい」んだ。と伝えるとわかってもらえた。この会社のこれからは、「どうやってまだまだランニング愛好者を増やせるか」というのと「どうやったらランニングになんか興味がない層に仕掛けられるか」というところである。私自身きっちり4年間体育とスポーツについて学んできたが、「興味の無い層」の意見はやはりわからないものである。「お金を貰える立場としてしっかりとそういった層にも取材をガンガンしていきたい」とも伝えた。根掘り葉掘り聞かれたが辛くはなかった。*1しかし、最後の最後に答えに詰まった質問がある。

 

「21年間生きてきて、これは苦手だな~っていうか、あんまり好きじゃないな~ってことありますか?あったらお聞かせてください」

 

思えば苦手なことって何だろう。「お金を貯めること」だと即座に人間性が疑われそうなので却下し、「何かを継続し続けること」だと言わずもがな、ダメな気がする。「コミュニケーション」は売りにしているひとつでもあるし...。事前に筆記試験を終えていた。「そちらの紙にもありますように...算数から数学がずいぶんと苦手でして。プレゼンやレポートで数字がたいせつだということは嫌でも解っているのですが、はっきり申し上げますとそういった類の問題は苦手です。」ときっぱり答えた。体幹部は冷えていたが胸を張っていた。「たしかに点数に多少開きがありますね~」*2と言って女性はペーパーをチラ見した。

 

ちなみに以前どっかのESを出すときに「あなたが『これはイヤだ』と思うことは何ですか?」というので「あなたがウキウキわくわくすることはなんですか?」の反対を書いて出したことがある。

・自分で買った本をなかなか読めないこと

・トレーニングで未然に防げた怪我を引き起こしてしまうこと

・食材が悪くなってしまうこと

・シューズが足に合わなくなってしまうこと

・愛のない批判を食らうこと

 

弊社は19日までお盆期間に入りますので報告はそれ以降になってしまいます、と言ったにもかかわらず、帰り道携帯が鳴った。

 


T-SQUARE - TRUTH (1989)

*1:ききすぎた冷房以外は

*2:超絶苦笑い