何を書くか、何を書かないか。

70パーセントはフィクションだと思ってください。

おとなっていいなあ

 

 

 開店の18時からお客さんが結構はいっていて予約もいっぱいだった。19時過ぎに入ってきた男女はカップルだと思われる。男性の方はすこし渋くて、誰かに似ているなと思ったら、大友康平だった。渋い、カッコいい、イカしてる。それから料理やワインを運ぶたびに「愛が全てさ~🎶」が無条件で、脳内で再生されるのだった。

 

 「このワイン、いいねぇ。好きだよこれ。イイの選んだね。」というお褒めの言葉をいただいた時、心なしか声も似て聴こえた。わたしはワインの種類はよく知らないので先輩に頼み、オススメを選別してもらったものだから、種類はなんだったか知らない。お礼は、それを隠して言った。

 

   大友康平というと宮城県出身で、たしか教員免許を取得していた気がする。後輩の中学校に「教育実習しにきていた」というのがなんらかの形で噂になり、誰か彼かをつたい時を超えて私の耳にも入ってきた。

 

 大友さんの歌だとは知っていたからここに載せようと「ff」をyoutubeで検索してみた。すると、画面の字面が違ってみえた。わたしは「フォルテッシモ」だと思っていた。しかし「フォルティシモ」であるみたいだ。これが音楽記号であることは知っていた。でも、また調べてみると「フォルテッシモ」も「フォルティシモ」も「フォルティッシモ」もある。なにがほんとうかわからなくなった。そのことを彼女に報告すると、なんでもいいんじゃないと返された。

 

 こういうのを見ると「John」という呼び名を「ジョン」や「ヨハン」のように呼べるのを思い出す。歴史の授業でのイヤな思い出がよみがえる。面白いサイトがあったので転載する。

 

人名言語変化対照表

 

 

   正直「ff」の呼び名なんかどうでもいい。なにより感動したのは、例の「愛が全てさ~♪」のイントロが聞きなじみのある音だったことだった。おそらく最近のCMに使われていると見た。

 この曲をわたしたちの世代はもちろん知る由もない。親を含めた親戚だったり、なにかメディアを介して受けとるしか知る術はない。

 


HOUND DOG ff(フォルティッシモ)

 

 

 わたしたちから大人と見えるひとたちはこういうとき、こういったものに、強烈な「なつかしさ」を感じるんだろう。なにかの思い出やら出来事がいっしょになって引っ張り出されるんだろう。わたしはこの「これ!あのころの!!」っていうやりとりに憧れていた。私が小さいころから親がずっとやっていた。最近やっとすこ~しだけ分かってきた気がしたが、まだまだなのだと思わせられる。年を重ねていくとはそういうことだ。🤔

 

 

  ついこの間のあめ降る夜、衝動に駆られてレンタルショップに駆け込んだ。会計を済ませクルマに戻るやいなや、小田和正のディスクを滑り込ませた。順番は9番目。おおきな雨粒がフロントガラスを打ち付けるなか「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロにわたしたちは震え上がった。そんなわたしたちは東京ラブストーリーを知らない。

 


【腹筋崩壊】東京ラブストーリーSP 22話【学校に行こう】