リハビリとトレーニングの間(はざま)で

87パーセントはフィクションだと思ってください

スーツ

あれだけ嫌がっていたスーツに対して心許せるようになったのは、それはすこしでも余裕を持てるようになったからかもしれない。以前まではピシッと決まったスーツを見ただけでも、いやらしくどぎまぎした。冷や汗が出たりした。息が上がって、話したいことを…

本音②(したいしたいじゃダメなのはわかってます)

GLAY / いつか 誰にでも 誰にでも言えない夜が 泣いた夜があるね GLAY/いつか 好きな歌とかアーティストに飽きる時がくるのがつらい。すごいヘビーローテーションしてる時にふと冷静になってみて「あれ、これ明日になったら飽きてるのかな?」とか考えてしま…

本音

*ちょっとした告白をします。大げさなことではありません。 僕が就職活動している時に考えていたことといえば、とにかく現場に「行って」、何かを「見て」、そこにある声を「拾って」、そこにはいない(あるいは、いる) 誰かにその何かを「伝えたい」ってこ…

作者の視点に立つこと

この文章を読んでもらっている限りわかると思うのだが、僕は学校生活じだい、とりわけ現代文が苦手だった。せんせいからは点数や評価といった「無言」の形で、親からは「お前はできないよね」といったより直接的な形でレッテル貼られているように感じ続けて…

俺たちはすぐれた編集をみている

「この打楽器すごいね」彼女が興奮して言った。僕にはよくわからなかったけれど、そう言われると確かに打楽器の音が強いかもしれない。ブラバンの演奏を聞いていると、中学3年の春に野球人生を終えたきっかけとなった盗塁失敗をおもいだす。僕の足は彼の肩に…

だれかの手

一寸高い上空から見下ろさないと、多分それはわからない。 高くて青い空には、筋雲が流れていた。今にも消えそうだった。雲は絶え間なく、消えては生まれ、生まれては消える。どうしてそんな単純なことに気がつかなかったんだろう。僕は空にいた。そして彼女…

好きなものについて書いてみた

masa1751.hatenablog.com さいきん本屋に行っているんだ、ってことから「女性誌」の魅力について、本当は書きたかった。別に本屋に行くことなんて珍しいことじゃないけれど。 「女性誌」っておもしろくて、何よりきれいな人をそこに見ることができるのが素晴…

いくつになったら「おとな」なのか

僕はスヌーピーが好きで、ラフな格好が許されるときは大体においてそれがプリントされたシャツを着ている。いつから好きなんだと聞かれても、好きになったタイミングはよくわからないものだ。こういう質問をされるたびに僕は往往にして答えに迷うのだけれど…

「女性誌」が好き

彼女と一緒に買い物に出かけると、陳列棚を見て極端に品物が少なくなっているものを「売れている」という。 どれもそれなりに売れており、たまたまその中の一つがタイミングよく補充されたとか、陳列の少ない商品の在庫が単に少ないとか、僕的には棚を見たっ…

みぞみぞ・回転寿司

昔ネットで見たものに、こんなのがあった。 回転寿司では、お茶を作るためこ熱湯の出口がどの席にも設置されている。 これをナニコレとスレを立てたものがいて、べつのものがその黒い部分を手で押してみなよ(楽しいことが起こる的なニュアンスで)と分かりき…

横顔をおもいだす

三日め、息抜き。僕は二十年と少しの年齢で初めて、ポテチとビールがまずく感じられた。とてもショックだった。アサヒだったからだろうか、湖池屋だったからだろうか。ビールに至ってはまるで水を飲んでいるみたいだった。ビールがまずいというのは大変居心…

床で書いている

ちょっと昨日の続き、荒療治二日め。 僕はいっとき書くことに餓えていた。それは文字通り、書けなくて書けなくて餓えていた。なんだか僕の中で、物質的に書けたというところの供給と、精神的に書きたいと思うことの需要がうまくマッチしなかった。ただ、書く…

グラスは冷えていなければならない

Apple Musicの検索窓に「ジャズ」と入れると一番に、『ジャズ100年のヒット曲』という胡散臭いプレイリストが出てきて、試しに開いてみた。なかなか悪くない。ワルツ・フォー・デビィ、モーニン、A列車で行こうとかセイ・ノットが入っている。『枯葉』という…

「赤飯」

あかいいではない。せきはんについてだ。 「お赤飯はお祝いの時に食べるもの」と聞かされて育った私は、今まで何度かしか口にしたことがない。食べたのは実家ではなく、母の実家でのことだった。どうしてそんなことを急に思い出したかというと、母親からの仕…

7/14 日記的なもの

お昼を食べてまだ三十分あったのでふらふらと神宮前を歩いた。ここ数日の、ねっとりとしたベタつく暑さとは打って変わって乾いたいい天気だった。それがわりに心地よく、肌を撫でる風が気持ちいい。そういう夏が好きだ。 僕は木陰で「お昼寝したい」と思った…

ビールについて

日常生活、現実世界の方であまり具合が良くないから、ここでは少しぐらい調子に乗ったっていいだろう。誰も責めやしないさ。一週間に、三回書いたって誰も怒らないさ。 僕は飲み屋で基本的にビールしか飲まない。家でも大体ビールを飲む。きっかけは二十歳の…

想像力の浪費的利用

「僕はね、とても失礼な、男なんだよ。」と男は言った。 それは言葉通り、文字通り男だった。何が失礼なんだろう、と思ったが僕は尋ねるのをやめた。なぜならその言葉は、僕に対して向けられたものではなかったからだ。それでは、誰に向けられていたのだろう…

ニュートラル

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 思ひわび さても命は あるものを憂きに堪へぬは 涙なりけり 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ 満たされない自分に何か言葉を送りたい。なんだっていい。本当に、なん…

電話と息抜きと「嫉妬」について

われわれはお互いに背をむけて寝ていた。なぜかはわからない。ただ、そうしたかったんだと思う。ただ、そうしなければならなかったんだと思う。私は、自分の背中を見ることができないし、またその相手の背中を見ることもできなかった。私には何も見えないの…

ジャスト・ビリーブ・イン・ラブ

雨の降りの朝、満員電車はやはりきつい。会社に傘を忘れた私は濡れながら駅に向かった。そして、またもや濡れながら駅を出た。 七時半に家を出て、十二時間後にまたここに帰ってくるかどうか思い巡らせていた。この頃の私は生活が乱れ、ダラダラ帰ってくると…

ヨゴレッチマッタ敷毛布と五反田くん

幸せなことにこうして書くものが圧倒的に減っても読んでくれる一定数の「誰か」がいる。更新しなくても目にかける「誰か」もいる。帰ってくる場所の明かりをつけても、そこに誰もいないが、画面の明かりをつけるとそこには「誰か」がいる。不思議なよのなか…

赤子が泣き止む時、女は電話する

夜十時、赤子の泣き声が住宅地にひびきわたった。私は戸を閉めて眠りにつこうとした。48分間のジムノペディが終わりを迎える頃、私はまだ眠れずにいて、もう一度だけ戸を開けた。網戸越しに入ってくる夜風が気持ちよかった。どうやら赤子は泣き止んだらしい…

ほんとわたし

本屋に行くと本を買ってしまうからダメだ。 この頃は浮かれてるからなのか何なのか、本屋を見かけるたびに立ち寄り、買ってしまう。本を。特に雑誌が多い。 初めは、雑誌の出版社に勤めるものとして雑誌を読んでこなかったのがまずい、と思ってだった。しか…

125800円・「就活生」・スイッチ

太った女はそれと同じくらい太った男といた。小学生ぐらいのからだなら収まってしまいそうな大きさのキャリーケースを引きずっていたが、彼らが持っていると何だかそれは、僕がハンドバッグを持っているぐらいの感覚をもたせた。男と女は背中を合わせるよう…

「埼玉に乾杯」で乾杯しながら見つめたい

振り向くとそこに猫がいた。猫はゆっくりと歩いていて、私を何処かに連れて行こうとした。その先には自動販売機とゴミ捨て場があった。・・・疲れの取れなさに断酒をすると決め込んでから数にち、時間に直すと126時間と少しで私は帰り道、セブンイレブンのホ…

絶景でなくてもいい

ゆみちゃんの話 悪いけど、少しだけ昔話をしたいと思う。ゆみちゃんに絡んだはなしだ。 私はこの頃、こういうことを書こうとする時、単に回想したものをそのまま記述出来るわけではないと感じるようになった。それは何度も。私の中を介在する種々様々な経験…

けっきょくところ、それは全て無意味で

文章を書く作業においては、タイトルが決まってから、これについて書きたいと思い、書き始めるパターンと、内容においてぼんやりと断片的に書きたいと思ってから後付けでタイトルなんて何だっていいやあ、で書くパターンと2つあると思っている。今回はさし…

ホチキスであけた指が痛い

ホチキスで穴をあけた指が痛い。血がぷくーーーーーっと膨らんできて垂れた。オフィスで一人鈍い声を漏らした。久しぶりに血を見た。・・・人には誰だって何に対してもやる気が起きないような一日がある。それが一日だったらいい。一日、二日、三日、一週間…

真っ赤なルージュの女がいた

ところで…あなたはいつから走っていたの?いつ屋根のないところに出たの?丑三つ時。 丑三つ時なんて言葉はいまどき誰も使わないわ。それじゃあ、新聞の配達が始まる頃。 だから、ずぶ濡れなのね?そうだろうね、きっと。 きっとってどういうこと? 僕の中で…

サクセスストーリーのゆくえ

通勤電車、満員電車、いつ何時も気を抜けず、気を抜いたらその瞬間訴えられかねない。ドラマのような、映画のような、ワイドショーの中のみっともないニュースのような出来事は本当に起こりうるんです。ええ。私はね、とにかく上を向いていて、「あなた」に…