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車と肉まんとへやの話

戻ってくると横のスペースに新たな車が停まっていた。グレーのフォルクスワーゲンの小型車だ。車の鍵を手元の装置で開けた途端、くぐもったような音が重なった。その小型車には背の低くて髪の短い女性が入っていた。その時私には見えなかったが、彼女がドア…

もったり感

『ねじまき鳥クロニクル』で、主人公のオカダ(ねじまき鳥)さんの前に現れる奇妙な人物の一人に笠原メイという不登校少女がいる*1。彼女は学校へ行かずカツラメーカーのアルバイトをするのだが、その内容が人通りの多い銀座などで、街ゆく人の頭を見て、髪の…

読書と村上春樹と逃げること、下りること

何かに追われている時、それとは別のことに気を取られてしまい進めるべき作業が進まなくなることがある。たとえば試験勉強の様なおおよそ期限付きのタスクなど。タスクに追われてるが故に、普段は手をつけないような本を手に取り読書にふけってみたり、ある…

就活について② 

masa1751.hatenablog.com 「就活」の時期を思い浮かべると、苦い気分になるのは私だけではないと思う。 その成果はどうであれ、生々しくて、いろいろな原体験が詰まった期間であったことは間違いない。「圧倒的成長」と「社会化」。その過去を変えることはで…

就活について ①

就活について書こうと思っていた。 別に自分の話が誰かのためになるとか、なってほしいとか、なってくれとか、毛頭にも思っていないんだけれども、要するに第一の目的は自分のために書くというのが、しっくりくるかもしれない。うん。整理と確認の意味を込め…

はいた

あなたは、少年期に吐いたことありますか?つまり言い換えると、あなたは、少年期に自発的な嘔吐を経験したことを記憶していますか?ということです。私の場合、大体自発的な嘔吐の経験を覚えているんですが、どうですかね。 そもそも、何かがきっかけで、直…

罪のがれ

陽の光をたくさん浴びた靴下はあったかいな。相変わらず外の空気は冷えるけれど、窓一枚、薄いカーテン一枚を隔てて陽の光を注がれた靴下は、思いのほかホカホカしていた。あまりにも足が冷えるもんで、靴下を薄いものから厚いものに変えた。天気のいい日。…

【改題】:自己満足

fktack.hatenablog.jp 私は、昨日の今ごろの時間、最寄りの駅に向かって歩いていた。大体15分ほどで着く。途中にあるATMに寄ったところ、先客の女性が5分以上籠っていて、寒空の中震えながら待っていた。すれ違いざまにドア付近で「済みません」と言いながら…

意味のないこと

私は本を読みながら別のことを考える時がある。その後予定される食事や移動、出先のことを考えたり、はたまた一週間後のことを思い浮かべることがある。こういったことは、だいたい意味のないことで溢れていて、決まってページを繰る手が進んでいない。別の…

文章

書き出しに思いあぐねて、4回ほど消しては書いて繰り返してみる。いま伝えたいことや書きたいことが沢山あるのに、頭は冴えないしその上、手も回らないので、うまく前に進むことが出来ない。(いままで頭が冴え、手も回ってうまく前に進んでいたことなんてあ…

先生と私

毎年年始に夢の島でやっている高校生の合宿に2泊3日で帯同してきた。今年で8年目らしい。お世話になっている恩師の先生に連絡をもらったら、行くしかない。走るよね?と言われれば走るしかない。恩師と生徒という関係でありながら、先生とは大学の先輩と後輩…

三が日の美容室

某予約サイトにアクセスすると、1月2日の空きは「19時のみ」となっていた。それ以外は、女性限定や4日から営業。私は今すぐに切りたいという衝動に駆られていたので、店の不在や女性限定といった絶対条件を差し引けば、どんな状況であろうとも車を走らせる気…

観衆とテレビの前では

よく読ませていただいているブログに『紅白はBGM』というのがあって「あぁ~」と思わされた。年末へ向けてテレビ局は、一年間の総集編・総まとめを公共の電波に乗せる。私はこの歳で、どの局の特番がどの局のものなのか、明確な区別がつかなくなった。ものす…

「残念だけど、この国にはまだこの歌が必要だ。」

昨晩は、関節がキシキシして喉がイガイガ傷んだから早く寝た。頭もガンガンした。典型的な風邪の兆候だ。まいった。新年早々に体調を崩す、縁起が悪いなあ、と思ったが、そんな大晦日や元旦だって365日の中のたった1日にしか過ぎないので、そういちいち…

今後について なるべく疲れないようにゆっくり

新年の挨拶 無事、新年を迎えることができました。挨拶が遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。 という感じで、顔も見知らぬ不特定の人に対して (それが生身の人間かさえもわからない感覚で) 「よろしく」の挨拶をいうのはいかがかと思います…

2分半で読める「犬と月と私」

私が近づくとしっぽを目一杯に振り、身体をくねらせ、決まって私の片足に腰かけた。5度やったが5度ともそうした*1。最初は撫でることも恐れたが、距離感を掴むと手慣れたものに変わっていった*2。過去に、つぶらな瞳を2個具えた可愛い顔のチワワが、突如…

へや

私は台所が好きだ。いっけん、無機質な空間だけど、好きだ。包丁がまな板をたたく音、人の通過で響き渡る足音、冷蔵庫など家電製品のトビラの開閉、食材や調味料の陳列。これらが、無機質な空間に多様な彩りを与えてくれる。 (最近よく手に取る)内田樹は、…

本当に好きなものについて書けない②

気合を入れていざ書かん、と思うと書けないのが常である。 卒論を提出してから、おおよその時間を相方と過ごしてみてわかったのは「時間はないけどある」ということだ。時間は進む、刻一刻と進む。悲しいほどに時間は止まっちゃくれない。それが自然の摂理な…

酔ってます

私がね、こういったものを書くのって、一種の「反骨精神」から来てるんです。大学入学当初から、物は書いててその頃の先輩やら同期やらからずっと笑われてきたんです。割と匿名っぽく振るまってるけど、固有名詞的アカウントで発信してるんで、匿名なわけじ…

いかにもはいひーる

おはようございます。 つい先ほどの宵に、卒論の修正見直しが終わりました。昨日今日が指定の提出日になっていましたが、昨日の16時には最終の指導ということで、ペーパーを見せてきました。色々と言われましたが、そこで「ここは」と指摘されたところだけや…

指導と暗順応

こんばんは。 ご多分にもれず、眠れずにキーボードをパチパチしているあらいです。別に寝たくないわけではなく、ベッドの中でもぞもぞしているわけではありません。よく、眠れないけどね。睡魔の中の天使と悪魔の手によって「寝させてもらえない」とか、そう…

「こんなことあったなあ」という話です

天井に、古びた電燈がいくつかぶら下がっていてそのうちの一つだけ、灯りがついていない。なぜだろう。あれは電燈の形をしたただの飾りなのか、ただ壊れていて電気が通っていないのか、とても気になったが理由はわからなかった。店の奥には、ふたつ向き合っ…

夜の手帳

使 い古したPCが今ごろの時間*1に強制再起動を通知してきたので、仕方なく作業中断しているところです。 突然ですがみなさん、夜に働く人のための手帳をご存知でしょうか? 夜型手帳 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2016/03/04 メディア: 単行本(ソフトカ…

クリスマス ソングに耳が侵される

有線なのかなんなのか、商業的店舗では途切れることなくクリスマスソングが流れる。その場に居合わせようとした私に第一の原因があるから、あまり大きな声では言えないが、そろそろ鬱陶しい。いや別に、この季節のクリスマス ソングが嫌いなわけではない。む…

ガッキーにみるヒロイン・イメージ ①

いやあ、逃げ恥ブームすごいね。ガッキーがヒロインってだけで勝負は初めから決まってたと思ってしまうわけだけど、こればっかりはみんなが釘付けになるのもわかります。さて唐突だが、ガッキーを見ながら理想のヒロイン像について思い出されるのが何点かあ…

昔、うちの近所に「養老乃瀧」って居酒屋があって、スポ少仲間の親がそこで飲むんです。5年生の頃、打ち上げかなんかあって親たちが行くっていう。友達もそこに行くって聞いた。もちろん私も行きたい、ってなる。でも連れて行かれないみたいな話になってて焦…

(何かを書けるということは)幸せなこと

内田樹の「街場の文体論」読んでます。 卒論を書いていて、ふと、メタ言語ってなんだろうって思いました。気になり出したら、それが書いてあるだろう関連本をとりあえず読みたくなります。どこにいても何をしていても。あまり良くない癖ですが、アマゾンを開…

出会いと谷崎

ああ、いつだったか忘れたけど、どっかの文学批評で谷崎文学におけるセリフに関する考察があって、谷崎が当時描いた女性の関西弁は違和感がすごいらしい。そっからあれなんて言うんだろう、逆説的?とか言うんかな、谷崎文学が隆盛した当時の日本には、まだ…

ポジティブってうざいなあ

きょうは早く寝ようと宣言した自分が眠れない ああ終わらないと社会に出られない 中学の時、少し道を逸らしたから、少しでもランクの高い学校にいけなかった 自己責任だった でも取り立てて大きい挫折みたいなのは味わってこなかった 高校入試は少しはガリガ…

世の中は"まあまあ"おもしろいことで溢れている

今からものすごいボキャ貧なこと書きます。〜なってとか〜と思ってとかの連続ですがたまには許してください。 はじめね、「世の中はおもしろいことであふれてる」ってタイトルしようと思ったんですが、そしたら、まるで今からめっちゃ面白いこと書くんだ!っ…

大きく腕を振って歩くことについて考えてたら口が悪くなった

今話題の(なくなったらしいが)健康増進的なページに、こんなことが書いてたら嫌だなと思いながら、そう思いながらも投稿する。 ◆T3. さんぽ (となりのトトロ~) 秋山カズ 以下、聴きながらどうぞ。 私は何かの名残りなのか、見知らぬ他人の歩き方をよく…

休みの日をかんがえる

たらればさんのツイートに「いいねいいねいいねいいね!!!!」と共感してしまったので、掘り起こして転載する。 ツイッターを見れば週の真ん中あたりに祝日があったほうが明らかに人生の幸福度が高まってそうだし、これだけ生産性が上がっているのだから、…

味噌汁

寒い時期は、シャワーを浴びるだけで億劫になる。冷えるというのは、さまざまなところで私たちのやる気を削ぐ役割を果たす。平熱が35度ある私は、人体の構造からすると低い方だろうが、それが36度でも37度の人間でも、寒い時期にシャワーを浴びるのはたいそ…

せめて上等な水筒と呼べ

スターバックス コーヒーと私 今では世間でも私の中でもおなじみとなった「スターバックス コーヒー」だけど、少し前まであまり好きではなかった。違和感が多すぎたのだ。 以下にその理由を列挙すると、まず商品の値が高い。さらに、通い慣れている人たちに…

疲れたら運転交代したいの

担当教授に卒論の指導を受けてきた。マンツーマンだったので、持って行ったペーパーを丹念に読み込んでもらった。丹念と言っても教授はたいそう疲れていて、私の説明に寝そうになった。そんなにつまらないか(笑) 数字を挟み込んだカッコのあとに「,(カンマ)…

いま「思考の整理学」に学ぶこと

この頃は、いつ何時でも卒論の事を考えてしまう。すなわち、起きた瞬間、本を読む時、朝ドラの録画を見る時、歯を磨く時、ラーメンをすする時…のように挙げだしたらキリがない。しかし、それは良くないらしい。 以下、外山さんの言葉を引用しながら記してい…

ページを繰ること

私は以前に読んだ本の冊数を気にしない、拘らないと述べたが、その日1日に目を通したページ数には妙なこだわりがある。ニ年ほど前によく読んだ齋藤孝(教育学者)の本に「就職力–就活は一日二〇〇ページの読者から始めなさい!」というのがあって、とにかく始…

今すぐ逃げて

季節違いの降る雪が、あの3.11の夕方を思い出させる。当時、2人の友人と一時下校し、マンション八階の友人宅に駆け込んだ。彼の母親がいないことを確認し、ぐちゃぐちゃになった部屋を後にした時、8階から見える吹雪には世界の終わりを感じさせた。今でも…

【紹介】やっぱ本はいいよね

私は本を読むペースを拘らない方なので、特に月間何冊と言った風にストイックなノルマは課していません。がんじがらめにしても何もいいことはないと経験的に分かっているからです。それで11月も終わりが見える頃、ふと振り返ってみると今月は結構読んでる…

甘党宣言とビール

イベントから帰ってきてクタクタになっている。身体中いたるところが糖分を欲していたので、シアトル発のコーヒーチェーン店に駆け込んで、特に甘いものに金を払った。そこで初めてトッピングにも金を払ってみた。私は極度とも言えないが割と甘党の部類なの…

バスに揺られて

高速バスに揺られている。やはりどうしてもダメだ。昼のもだけど、夜のバスは簡単に眠らせてはくれない。眺める風景はあまり変わらないと思ったが案外変化する。思っているよりずっと。遠くに町の光が見える。近くには民家が立っている。かろうじて照らされ…

「お兄さん、小松菜あげようか」

高速バスで眠るために4時間しか寝ていないのに、こういう時に限って冴える冴えている。空腹一番にコーヒーを流し込むなんて恐らくはしたことがないんだろうけど、きょうはそれをした。勧められたし、きょうはいけると思った。案の定きょうはイケた。 別々に…

歩く必要があれば時間の許す限り歩くし、山を登る必要があれば同じく登る

話すように書くのはむずかしい - 勢いあまって ふと立ち止まって見ると、わたしが書いているものって一体何に分類されるのだろう、と。ツイッターとは140字でまとめられるミニブログだ、っていうのをどこかで見ましたが、今ではそれは違うって思う人がほとん…

枕で眠ると夢をみる/電話

今日は特に長いけど、暇があれば読んでほしい。 わたしは小さい頃から、よく眠れない人だった。木造ベッドの軋む音やカーテンの間から漏れる街灯あるいはせっかちに流れる車のライト、どこからともなく生まれるカチカチ音。これらが気になって寝付けなかった…

自己紹介と女子大生

申しおくれたがわたしは男子大学生である。以前、サブタイトル的な枠に男子学生あるいは体育学生と記入したことがあったが、しっくりこなくて削除した。なぜしっくりこなかったかというと、その"男子"あるいは"体育"〇〇というシンボリックなソレにあてはま…

『1Q84』という物語への所感

短くまとめたい - 勢いあまって 1Q84 のBOOK2を読了した。わたしはこの物語からいろんな感情を見出せたし、恒例の「まるで〜のように(だ)」という村上さん特有の比喩ボケ*1には何度も笑わせてもらった。あれをダメという人がいるが、むしろ私にとってはあれ…

短くまとめたい

ドライブとシャンプー - 勢いあまって 先月の思い出に辿るようにして、ビオレ(ボディ・ソープ)で髪を洗ってみた。しかし、あの時のようなしっとり感や指をすり抜けるような心地よさは現れてくれなかった。髪を短く切ったことが関係しているのかもしれない。…

やってみれば”たのしい”

My Revolutionを聴いていたらゾクゾクしてきたので走ってきた。昔母親と「有名人だったら誰に似ていると言われたことがあるか」って話になったとき、「渡辺美里だね」と言われたぐらいしか縁のない渡辺美里だけれど、この曲はそれなりに好きだ。だがわたし的…

チ ヨ コ レ イ ト は お い し い

そんなの初めて聞いたよって感じ。 この頃、弟者さんのバイオハザードを見過ぎなのか、昼夜問わず見知らぬ人とすれ違う時、口から"なんか"が出てくるんじゃないかって怯えてる。ほんと勘弁してほしい。ひるがえって、口や目、鼻とかって開いてる限り、ちっち…

タイトルはつけられない②

その人の腋はぬくかったがわたしの腋はさむい。これから僕のやることなすこと、そして書くことについてをおもしろくなく思う人がいると思うと胸が締め付けられるような気分になる。少なくともいるのは確かだろう。わたしがここで書こうとする時、常に意識す…