その子のいない部屋はガランとしている。ふたりぶん必要な空気がさっきまで満たされていたのに。紛れもなく、部屋のそれ自体は生きていた。そう、生きて死んで生きて死んでを繰り返していく。きっときっと、これからも。送り出すために部屋の外に出てみると…
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