帰宅路の総武線。
精巣がんは体中に転移。ステージ3で生存率は50パーセントを下回ったが、かつてガンではなかった身体で達成したウルトラマラソン(42.195km以上の距離のマラソン)のタイムを越えるために、"走ること"を諦めなかった1人の男性ランナーの語りを聞いた。大久保さんはランナーズに励まされた、と何度も言った。そういう読者がわたしたちの宝であることはもちろんのこと、いることを想定した上で真摯に誌面作りをあたろうと強く感じた。
人生を変えてくれるほどの本にであう確率はどんなものだろう。24年の経験だけでいうと、それは数字にはできないと想像する(したら途端につまらなくなる)。雑誌がそれの一つにあがるというから、この男性にとってランナーズは一般的な「本」よりもっと少ない確率で、何かしら人生にいい影響をあたえた。
私にも何冊か思い浮かんで、久しぶりに手に取りたいとおもった。今度紹介をする。